人、まち、自然。ふるさと日本、ありがとう。 日本維新の会参議院比例区第25支部長竹内栄一
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日本維新の会参議院比例区第25支部長竹内栄一
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平成22年4月1日
戦後教育の問題点と教育改革の方向について

教育は国防と並んで、国家百年の計と言われるが、この意味は教育の効果や結果というものは、百年は兎も角、その時ではなく、相当後になって、それらが表れる、或いは結実する、つまり、私たちが今、経験している教育の問題点は、60数年前に採用されたいわゆる“戦後教育”の思想や制度等に間違いや欠陥があって、そのような教育を受けて、成長してきた子供たちが今や国民の大半を占めるこの時代に、彼らを介して、顕在化した、つまり、今、私たちはその“付け”を払わされていると言える。

戦後教育の歴史を紐解くと、現在の教育制度の基本設計は、敗戦後の昭和21年に、マッカーサ−の要請で来日した米国教育使節団が画いたものであることがよく判る。当然のことながら、この設計図は、戦前日本の教育は、国家権威主義的な思想により支配されて、軍国主義を生み出し、あの“侵略戦争”を引き起こした最大の原因であると断定して、そのような間違った教育を否定して、“教育の民主化”の名目の下に、強制された米国の対日占領政策の一部であったことは明らかである。

同時に否定できないことは、この米国生まれの戦後教育の思想や制度を利用して、学校現場を支配して、戦後の政治の潮流として、大きな影響を与えてきた教職員組合運動である日教組の存在である。政治的に特定のイデオロギーを信奉する彼等が推進した政治活動は“教育権”が国にあるのか、教師にあるのかを巡って文部省との間で、不毛な神学論争を生み出し、厳しい対立抗争をつづけてきた。そして、最近の北海道教組の事件に見るように、全国的に組織率は大きく低下したものの、その残滓は今も、相変わらず残っている。今日、教育問題を考えるに際して、この様な不幸な歴史的な過去が、現実としてあることを先ず認めねばならない。

現在、教育の問題点としてよく指摘されることは、数年来、問題視された“ゆとり教育”の弊害や国際的な学力比較に現れた子供達の学力低下、更に、家庭崩壊と同根の学級/学校崩壊、これらに関連して多発するいじめ、暴力また虐待事件といった形で、現在のわが国の社会が抱える病理現象の最たるものとして表面化している異常現象である。勿論、学力低下の問題は将来に日本の活力維持の点から重大な問題であることは否定できないが、それ以上に、国家や社会そのものの存在にとって、最も憂慮すべき最大の問題は、子供達の規律/規範意識の衰退であろう。

子供の世界は大人社会の縮図とよく言われるが、これは、わが国の社会に広がっている秩序感覚や規範意識の衰退を反映しており、社会の基礎的な共同体である家族の崩壊にも深く関連している。勿論、この様な社会的病理現象を生み出してきた原因や背景は単純ではないし、それらが複合的に影響しあっていることは明らかである。

従って、教育を変えれば直ぐ問題が解決すると言った単純な問題ではないのも事実である。しかし、戦後教育60数年の“負”の影響は決して軽視できないことも同時に、明々白々である。戦後教育の底流にある子供たちの個性や自主性尊重、平等主義や競争排除と言った理念が、結果として、行き過ぎた個人主義、平等主義や利己主義につながり、社会の秩序を支える“公”の理念や道徳、或いは宗教的な価値を教えることを忌避してきたことに深く関係していることは否定できない。

その意味では、ここ数年来、教育改革が大きな政治的課題として広く議論されて、その結果、平成18年末に戦後初めて、教育基本法が改正されたことは戦後教育の改善に向けての大きな前進であったと評価できよう。しかし、この改正だけで全ての問題が、解決するわけではないのは当然であるが、今、学校現場で求められていることは、この改正教育基本法に定められた教育の趣旨や目標を確実に具体的に実現していくことに尽きまる。

その為に不可欠、且つ、担保となることは、教師の先生方の意識改革、戦後教育の歪を直視して、それを正して、公教育の意義を公正に認識すると言う意識の改革である。先日の国会論議のなかで、鳩山首相が教師は“聖職者”であるべきと言ったような発言をされていたと記憶しているが、戦後久しく死語となった言葉を首相から聞いて、感動した。

日教組は倫理綱領で、教師は労働者であると宣言しているが、確かに、ある一面は知的労働者と言ってもよいかもしれないが、その前に、教師の先生方には、子供たちとのあるべき人間関係は師弟としての人格的な信頼関係であり、彼等の知識や学力そして人格の向上に努めることを自らの使命として選んだ以上、自らを聖職者であるとの信念を守ってほしいと心より願わずにはいられない。3月30日、文部科学省は今年採択される小学校用の教科書の検定結果を発表した。

改正教育基本法の趣旨を踏まえて改訂された学習指導要領に則して新たに編集された教科書である。新聞報道では“ゆとり教育”から決別して、分量的に増えて発展的学習に対応した点や“伝統文化”尊重を踏まえて神話等を記載したこと等、幾つか特徴を指摘していたが、学校現場での主要な教材と位置づけられる教科書のあり方も戦後教育の歪から色々な問題を生み出してきた。

今回の検定済み教科書が大きく改善されたものとなったと願わずにはいられない。特に歴史教育と道徳教育の重要性を強く信じている立場から、わが国が世界でも有数の古い歴史を持つ国家であると言う縦軸の関係から、遠い先祖先人たちの夢や理想、ロマンの物語である神話は子供達にきちんと伝承していくべき精神的遺産であり、小学校の課程でも教えて欲しいし、また国史である日本史も当然のことながら、次代のわが国を背負う国民の資質の形成の上からも、小学校の段階でも、それなりに丁寧に教えるべきことであろう。

もう一つ、新学習指導要領では道徳教育の重要性を特に指摘しているが、カリキュラムとしては今だ、正科として位置づけられていない、早急に位置づけて欲しい。また、道徳教育の教材として、わが国の歴史上の偉人の伝記やエピソードを取り上げて、子供達に日本人の理想的な生き方とは何かを具体的に考えさせるには、教育上効果があるとして提案したい。